ドン・ジュアンを読む
わりと真面目なエントリー、そして地味にネタばらしです。(ブログネタのネタばらし)参考にした書籍を紹介します。
本当にこの作品が大好きで、よくよく理解したい!考えたい!!!!!という方向きエントリーを書きます。
まだ発売までは日があるし、退屈だ!!!という方は時間を割いてみてもいいのかも。
日本で上演する意味(仏版との比較)
どういう意図で変えたのか・・を考えるときにやっぱり仏版との比較は欠かせないと思います。と言ってもざーと見てなんとなく印象をつかむぐらいで充分だと思います。あんまり深読みする余地はない・・と思う。
元の「ドン・ジュアン」とはどんな作品か
1.原典を把握する
こちらを考える方が実りが大きいと思います。と言っても原典を読んでも・・よくわからん、になるかもしれない。(私も読んでいない)
そこで(他にも適した本はあるのかもしれませんが)参考図書を紹介します。私が「参考になった」と感じた本です。
ドン・ジュアンの埋葬―モリエール『ドン・ジュアン』における歴史と社会 歴史のフロンティア
- 作者: 水林章
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 1996/09
- メディア: 単行本
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第一章はとばして第二章から入るといいかも。後で見直せばよろし。ほぼ「うけうり」じゃーん、ってこともバレますねw
もう一冊別の本も買ってあるのだけど、そちらもまだ読んでいない。
2.キリスト教について最低限知識を得る
読み始めると案外面白いもので、他にもいろいろ読みましたが、例えば。
別にこれじゃなくてもいいです。何でもいいです。(いろいろ読んだのでこれだったか違う本だったか忘れてしまいました)
ただ折角なので「キリスト教」と他の宗教は何が、どこが違うのか、を比較するとよりよくわかるのかもしれません。
3.絵画・美術
まだ全部は読んでいないのですけれど、「おっ」と思う発見がありました。。
以上を把握すると、【元々ドン・ジュアンとはどんな作品か】がわかると思います。その上で、日本化した要素はどこかなーーって考えるのが、楽しいと思います。
結局、以上挙げた本は仏版ドン・ジュアン、言い換えればモリエールの理解に役立つ本であって、今回の生田ワールドを把握するための助けとは少し違います。
でも、これに限らず、まるっきり宗教から自由な作品ってそうそうない(というか困難)と思いますし、宗教について知っておくとより作品が楽しめるんじゃないか、と思います。